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Channel: Gryphon(INVISIBLE暫定的再起動 m-dojo)(@gryphonjapan) - Twilog
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7月12日のツイート

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17:その子供むけ伝記では、亡き父・信玄も屈服させられなかった越後が軍門に下るという名誉に拘泥して、御館の乱では景勝についてしまったーという構図だったが、同書ではむしろ信玄の三国同盟を結ぶまでの外交との類似性を指摘し、父を見本としていたのではーと推測。腑に落ちる指摘だった。

posted at 00:00:14

18:結局、「御館の乱」による北条との関係の決定的な悪化が「甲相同盟」の終局と、北条―織田徳川の同盟(※これもなんか新鮮。結構スルーされるよね?)を呼び寄せ、武田滅亡のカウントダウンが正式に始まった(と僕は思う)。 関東との強固な連携があれば、どうだったろう。

posted at 00:09:57

19:そして織田、徳川との直接の対決だが、前も書いたようにそもそもこの本が出たとき、こんなにクソ厚い(失礼)本でなのに「長篠」はクライマックスどころか50pちょいすぎで終わってることが各界に衝撃をあたえた(笑) 長篠は武田氏滅亡の直の原因「ではない」から評判になったのだ。

posted at 00:13:56

疲れた… もともとtwitterでかいてるのは、ブログだと字数に止めどがないが、こっちなら自主的に字数制限がかかることを期待したゆえなのに、効果がない。 個人的な構成予定では、ちょうど区切りになるし、いったん休んで続きをかこう。 <中断>

posted at 00:21:01

@tako_ashi ここまで、「大きな主語」(※主語以外もあるか)だけを使ってツイートできるのは、これと対比させての見事な芸、コラムニストの面目躍如ではなかろうか。  ↓ twitter.com/tako_ashi/stat…

posted at 00:26:19

@tako_ashi こういうときに「権力者」という単語を使ったほうがいいかもしれません、”忖度”が疑われます(笑) それにアカウンタビリティの問題がね… 「知らしむべし、由らしむべからず」是か非か。 おお、参考になる考え方が偶然ここに。↓ twitter.com/tako_ashi/stat…

posted at 00:29:29

@tako_ashi 曽野綾子氏は何だかんだで、金と時間とリスクを負担し海外援助し続けた、日本の著述業屈指の「善意の人」だけど、小田嶋さんは宝島30の頃から氏の「勘違い」批判者でした。その指摘は実に有用だと思ってますが、彼女にこれは適用されますか?  ↓ twitter.com/tako_ashi/stat…

posted at 00:36:08

RT @tako_ashi: 善意から出発する運動に勘違いが含まれているケースは少なくないと思うのだが、だからといって運動が無意味になるわけでもなければ善意が無価値になるわけでもない。まして勘違いを指摘した人間が正義の代弁者に昇格するなんてことは金輪際あり得ない。

posted at 00:36:25

RT @kouichi_ohnishi: 「禿」って言った奴絶対殺すマン・朱元璋。 貧農出身ながら一代で中国を統一し明王朝を築いた大英雄だが、若い頃は貧窮のあまり僧侶になって托鉢で食いしのいでいた出自を恥じ、「禿」「僧」「光」などの文字を使った者を皇帝への侮辱と見なして容赦なく処刑したという。 pic.twitter.com/Yw32sGovE9

posted at 00:36:46

犯人の属性をとある方向で推理し大騒動になったら結果的に、不幸にも精神の病を得た人が犯人だった(※正確には「犯人」ですらない)「アンネ・フランク本図書館破損事件」の教訓を思い出そう。 / “衆議院議員 長尾たかしさんのツイート: …” htn.to/bVVdce4

posted at 00:41:02

【再紹介】その台湾で、馬英九総統が米国のグリーンカード所持者ではという疑惑をめぐった、どったんばったんおおさわぎ。⇒d.hatena.ne.jp/gryphon/201609… / “蓮舫氏「戸籍示す」=二重国籍問題 (時事通信) - Yah…” htn.to/Rk7JE9

posted at 00:49:43

@fushunia それでも多少、短くする方向にブレーキがかかることは間違いありません(笑)※ブログに比べて

posted at 01:00:01

@gunota_hunter 後日の「資料集」としてはそちらのほうが役にたつので、一長一短、作成者の意図と方向性次第でしょう。「#民進蓮舫氏は戸籍を公表しなくていいtogetter.com/li/1128860#c39…

posted at 01:03:09

@tako_ashi twitter.com/tako_ashi/stat… 彼らも「跳ぶ人間」だった? www.amazon.co.jp/4896911644 「罵詈罵詈―11人の説教強盗へ」 天野祐吉、柴門ふみ、弘兼憲史、曽野綾子、秋元康、田原総一朗、渡辺恒雄、田中康夫、林真理子、山本コウタロー、ビートたけし

posted at 01:16:58

RT @tako_ashi: 見る前に跳ぶ人間のやらかす錯誤や失敗が見物人に喜ばれるのは、それらが、跳べずにいる自分たちの正しさを証明しているように見えるからなのだと思う

posted at 01:17:13

@fushunia 長文(連続ツイート)は再構成してのブログ記事化(後日当方はやる予定)や、togetterで自分でまとめた「書庫」を作ることなどお勧めします。 togetterもそういう使い方大歓迎だそうで。 twitter.com/tg_editor/stat…

posted at 01:21:12

補足するなら、twitterは「大通り」にあり、togetterは「大通りに店を構えている」ことによる集客力、立地条件があるでしょうね。ブログ..「【togetterがブログより優れている多くの点】 サービス開始約7年を経て..」togetter.com/li/1001754#c39…

posted at 01:25:07

20、よし、再開だ。 武田勝頼は「長篠で負けたから無能、それで滅びた」的な通俗解釈を棄てれば、敗戦から一度は国を何とか立て直し、むしろ老臣戦死に乗じて支配の強化にもつなげるしたたかさがあった、という面が見えてくる。 野戦の猛将という資質もその後の防衛戦でむしろ生きた。

posted at 01:37:32

21:あーそうだ、これもこの本を読んで蒙を啓かれた重要点。 「足利義昭もさんざんな言われようだけど、いくら生まれながらの権威があるとはいえ「外交」ひとつで信長を追い詰め、戦い続けたあの軌跡は、むしろ彼も、蓋世の英雄の一人と言えまいか?」 とつくづく感じましたことよ。

posted at 01:39:35

ちょっと間に引用リツイートをはさもう。 一、 twitter.com/tyuusyo/status…

posted at 01:42:30

22: #武田氏滅亡 では、信長再包囲網を目指す義昭が構想した「越・甲・相・賀」四者和平は、信長-謙信の対立を煽る効果もある点を指摘し 「義昭の政治・軍事情勢の読みは、彼が決して愚者ではなく、むしろ端倪すべからざる才覚の持ち主であったことを証明するものといえよう」(P137)。

posted at 01:51:09

23:しかしまぁ、なんだかんだと、先に記したように対上杉、対北条などの「利益相反」の処理を武田勝頼は誤り、これらのブロックが一丸となって織田・徳川に立ち向かうことはできなかった。勝頼だけの責任ではないが、やはり長篠の痛手を考えるともう少し自重が必要だったのではないか、とも思う。

posted at 01:57:23

24:少し駆け足をしよう。 史書にネタバレも何もないが、でも以下のツイートはちょっとこの本のネタバレ的な意味もありそうなので、注意喚起したうえでやっぱり書く。 決定的な #武田氏滅亡 最終章の始まりは遠江の「高天神城陥落」だったと。 何せ徳川方は、この城の包囲に六つも砦を築いた。

posted at 02:06:48

25:ひとつの城を落とすために六つ砦を作り、補給を絶ち…地味ながらだいぶ大規模な戦だったようだ。後年「城攻めは不得意に遊ばす」とされた家康も、城の回りに堀や唵狩りや土塁を作って包囲する。攻める側が堀を掘って、もがりで囲んだんです(笑)。大長期籠城戦でした。

posted at 02:13:02

26:しかし、戦慄したのは、その結末。兵糧も付きかけた高天神城は矢文(ほんとにやるんだ、こういうの…)で包囲の徳川軍に降伏と開城を提案する。 だが、信長は開城に応じるなと命じる。被害軽減でなく、高天神城が「見殺しにされた」と宣伝することで武田の求心力を奪うことを狙った!

posted at 02:16:21

27:これは昨年の「真田丸」の功績かもだけど「大名の下には『国衆』が居て、彼らは生き残るため強い方につく(つかざるを得ない)。大名が国衆に離反されるなら、それは国衆の不忠義というより、安全保障不提供という大名の問題」と言うことが分かってきた。 戦は、大名の「評判争奪戦」なのだ。

posted at 02:21:52

28:太田牛一著の「信長公記」はいう。 『武田四郎御武辺に恐れ、眼前に甲斐信濃駿河三か国にて歴々の者上下其の数を知らず、高天神にて干殺しにさせ、後巻仕らず、天下の面目を失ひ候』。 同書では、実はこの時織田は武田方に和平交渉をちらつかせ、高天神城奪還作戦への足止めにしたかも、と… pic.twitter.com/ZKL1K3GrZH

posted at 02:29:34

29:信玄が詠んだとされ、実際に武田家に大きな城がないこととも結びついた「人は城、人は石垣、人は堀」の歌だが、国衆が離反すれば一気呵成に亡国となるという点では確かにその通りである。 武田家中ではこの落城後、皆がこそこそ「身の振り方」に関して動くようになっていく… <ここで再中断>

posted at 02:31:57

RT @KEUMAYA: 井上純一の新連載『キミのお金はどこに消えるのか?』。日中夫婦で語る『お金の話』です。日本の医療費はどこまで持つのか? 日本の借金は大丈夫なのか? 第一話無料で公開です! note.mu/keumaya/n/n050… pic.twitter.com/r324k58mlX

posted at 07:36:45

30:再開 この「高天神城陥落」後の武田氏の没落は、まさに今回のイスラム国の消滅と同じではないか、と感じる。 織田徳川の調略が活発化し、「御連枝衆」こと一族の要、穴山梅雪が内通する。北条からの圧迫を受ける。経験不足の指揮官による、野戦の敗戦が連鎖する。反乱者を鎮圧不可能になるー

posted at 07:55:07

31:余談だけど、一寸面白いのは、武田は北条と戦うため安房の里見家と同盟を結ぼうとしたという話。いや結局何の実効性もなく、ただの一挿話だけど、初期の「信長の野望」ファンとしては、里見というと房総半島の一角にちょこんと存在し、いきなり主敵が北条の「無理ゲー」キャラで存在感ある(笑)

posted at 08:23:09

32:あと、駿河も支配したからあって当然なんだけど「武田水軍」もあったんだね。自分はどうも「制海権」とか海賊の脅威にリアリティを感じられないという話を以前かいたけど、d.hatena.ne.jp/gryphon/201406… 武田水軍の興亡というのも、枝葉ではあるけどちょっと興味ある。

posted at 08:28:32

33:そして「人は城、人は石垣―」の言葉を逆説的に証明するように、周辺の城も領土もどんどん侵攻する織田徳川軍に帰服する。 内応者も逃げ帰る者も、城を枕に討ち死にすると言ったが、決戦はこれからだと説き伏せられ、後日を期し撤退した者もいる。 しかしその真意は本人ですら分かるのかー。

posted at 08:33:05

34:シビアなことでいえば、地元在住の「地下人」や百姓もどんどん降伏するが、その時の降伏の作法が「自分の家に火をかける」ことだったらしいというからホントきついのう。乱世より治世の世が、やはり庶民には嬉しい世だろう。 にしても「武田の重税や賞罰の不公正さ」も原因だったという。

posted at 08:35:50

35:作者は公平に、信長公記の記述は「慎重に検討されるべき」とプロパガンダ性に留保しているが、しかし文献ではなく、この時の武田崩壊の早さそれ自体が、支持喪失の根拠となり得るという点も指摘する。 「大百姓以下は草のなびき時分を見計物にて候条、其節用に可立かと存候」 織田信長(談) pic.twitter.com/NCnuHyll3P

posted at 08:42:03

36:そして柱石・穴山梅雪の離反。 甲府からある意味堂々と人質を脱出させ、周到な準備に基き、穴山は敵方に寝返る。 この結果、華々しい「最後の決戦」を塩尻峠や有賀峠で行う筈だった勝頼の構想がそも前提から崩壊。諏訪から新府に撤退するが、この撤退だけで逃亡者が続出、8千人が千人になる。

posted at 08:48:44

37:枝葉の話だが、自分は一方でこの時の「華々しい滅びの美に参加せず、諏訪から新府に移動するときに逃げた武田の7千人」のことが気になる。 談志は「落語は忠臣蔵47人じゃなく、しなかったその他大勢の赤穂の侍たちを描く芸だ」と語った。 twitter.com/k_kopapa/statu…

posted at 08:51:46

38:一方で魔王信長は、対武田総司令官を任せた魔界のプリンス?信忠に「とにかく占領地で道路を整備して要所に連絡用の砦を築き、警備しておけ」と命じる。ここで更に大規模な本体を自分が率いて、確実に勝利しようとしたからさすがだし、ある意味勝頼を警戒したのであろう。兵站も万全。 だが… pic.twitter.com/1HNpSbwaWL

posted at 08:57:58

39:国家が崩壊する最終盤、そのスピードが「加速」するのも歴史の法則。 例外的に士気高かった高遠城も、結果的には信忠軍だけで落城させ、内応者も出た。穴山梅雪も離反と織田徳川への加担を公表、「梅雪様も下ったのだから」は効果的で、投降を多いに促していく。

posted at 09:05:06

40:諏訪も陥落し、勝頼のアイデンティティでもある諏訪大社も焼け落ちる。新首都の要塞都市・新府が完成していればまた違ったかもしれないが、ここはまだ「未完成」で、防戦不可能。ここも撤退するが、勝頼夫人(北条の娘)をのせる輿の担ぎ手すら消え、ようやく馬一頭を見つけて乗せたという。

posted at 09:08:46

41: 「馬乗り廿騎には過ぐべからず、歴々の上葛、子供、踏みもならはぬ山道を、かちはだしにて、足は紅に沁みて、落人の哀れさ、中々目も当てられぬ次第なり」(信長公記) 勝敗は武門のならいかもしれないが、この記述は多くの戦火を逃れた難民のこともほうふつとさせ、何とも痛ましい。

posted at 09:14:19

42;甲府の死守もままならず、あとは死に場所を探す旅となる勝頼。 ここで「真田丸」最初期に映像化された、勝頼は真田を頼るか、小山田を頼るか?みたいな話も出てくる。 先に書いたように、国衆はまず自分の領土と民を守る義務があり、離反はその安全保障をできない君主の責任ーとはいっても…

posted at 09:21:55

43:といっても、当時ですらそのへんには道徳的・倫理的な葛藤があったのだから、やはり国家の滅亡とは、大きな悲劇なのだ。 そして「天目山」での最後となる(呼称は正確ではなく、同書では「田野合戦」と呼ぶ)。この滅亡の様子は、地元では数々の伝説が残っているらしい。

posted at 09:28:05

44:特に目を引くのは、勝頼の嫡男・クラウンプリンスたる武田信勝の最後。 これは要約のしようもないので、申し訳ないが画像を添付させてもらう。 わたしに、twitter漫画にできる腕があればねえ… pic.twitter.com/TtXm5Ynels

posted at 09:31:30

45:そして勝頼も、世を去る。その様子は諸伝ある。 皆の辞世を記す。 勝頼「朧なる 月のほのかに 雲かすみ 晴て行衛(ゆくえ)の西の山の端」 北条夫人「黒髪の 乱れ足る世ぞ はてしなき 思いに消ゆる 露の玉の緒」 信勝「あだに見よ 誰もあらしの 桜花 咲ちるほどは 春の夜の夢」

posted at 09:37:54

46:なんで乱戦での最後の辞世の歌が伝わるんだよ、と思わないでもないが、ひょっとしたらこれだけは伝えようという文化の「型」が敵味方にあったかもしれんし、後世の創作でも、悼むその思いは伝わるので、ここは素直に受け取っておきたい。 とまれ、ここに甲斐源氏の名門・武田は滅んだ。

posted at 09:41:16

47:ちなみに強敵勝頼に手こずると予想してた信長は事前に調停工作を行い、武田は「朝敵・東夷」であると認定させていた。真田丸にもあった浅間山噴火は「勝頼を守護する神が祓われた」「一天一円(世の中)は信長に服す」徴とされた。 同書は「呪術戦争」の面もあると記すが、これもまたエグイ。

posted at 09:47:23

48:最初に記した山本夏彦の警句のように、また自分がIS壊滅で感じたように、この国家崩壊の様子は、百年前、千年前も、今も、また未来にも繰り返されていくのだろう。 そしてこの時も、武田氏滅亡からわずか80日程度で「本能寺の変」。織田王国も崩壊ーー。 すべては、歴史となった。 (了)

posted at 09:51:21


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